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2014年02月 Archive

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#002「108の展示物」

"108FUNDAMENTALS"
は、108オーナー兼PA兼ミュージシャンとしての私ino3の体験を下に綴る四方山ブログ。
普段は伝えられない情報や経験談など、こちらのほうに書き残していく予定です。
先ずは、108回連載を目指してがんばります。


#002「108の展示物」

普段は暗幕に隠れていますが、楽屋への秘密通路の壁には2×4メートルの大きな書道作品があります。
現在は関東のほうで活躍しておられる書道家、田中象雨さんとコラボしたライブで生まれた作品で、チルラウンジにもまた別の回の作品を飾らせてもらっています(邂逅)。

大作品の方は、「自らを涜してきたる手でまわす顕微鏡下に花粉はわかし」で始まる寺山修司作品の一部抜粋的な内容になっています。おそらく。
上の句などは当時、前衛短歌と呼ばれてたみたいですが、尖っていると言う意味では時代が変われどその切っ先は(象雨さんの筆跡と相まって)現代も鈍ってはないと思えます。
幕を掛けているのは作品が無為に汚れないようにと言う意味合いもありますが、鋭角なので場面を選ぶ形になってしまっていて、個人的には少し悔しかったりしてるんですが、まあそのくらいのパワーがあるということです。
これを機に露出頻度を上げていきたいですね。


そして、カウンターからチルラウンジに入ってすぐの壁には、写真家 片岡冬樹くんのパンク写真集から108で撮影されたものをピックアップしてパネル展示しています。
こちらも同じく鋭いものですが常設です。
写真と書の違いなのか、単にステージからの距離感かな。
そのあたりは自分の感性や閃きを基準にしているのであまり追求するのはよします(笑)。

こちらのチルにはもう一人、108では色々とお世話になっている写真家 寺川まさひろくんの撮影したライブ写真も飾らせてもらっています。
真ん中に立っている円柱に貼ってあるやつですね。
こちらもまた違ったタッチで素晴らしい作品達です。


僕自身、昔は絵描きになりたかったので、このような作品達にいつも触れられているのはとてもうれしいことです。
全部この場所で生まれたものでもありますしね。
今ではたまにデザインの仕事を頂くくらいですが、作品作りや構想は大体この場所から生まれてきます。
人によりけりやと思いますが、工場とか廃墟とかって楽しいじゃないですか。
それって、ドキドキわくわくと同時に創造欲を刺激されてるんじゃないのかなと思うんです。

いろんな人が訪れる店である以上、限度はあると思いますが、創造欲は誰しも持っているもの。
ライブハウスに来られる方々は特に。
と思っているので、ごちゃごちゃしてるかもしれませんが、やっぱり刺激のある空間作りはこれからもやって行きたいところですね。



書道家 田中象雨 http://www.38tanaka.com/
片岡冬樹写真集「PHOTO AND DESTROY」 http://www.studs.jp/PAD/PAD.html
Masahiro Terakawa "M's Photography" http://www.ms-pix.com/

#001「SM58のあれこれ」

"108FUNDAMENTALS"
は、108オーナー兼PA兼ミュージシャンとしての私ino3の体験を下に綴る四方山ブログ。
普段は伝えられない情報や経験談など、こちらのほうに書き残していく予定です。
先ずは、108回連載を目指してがんばります。



#001「SM58のあれこれ」

ボーカルをやっている方は一度は経験したことがある"ハウリング"。
そしてPAさんに、「先っぽ持たないでくださいね」と言われたことはないでしょうか。
(ハウリングとは音が無限ループ状態になると起きる現象ですが、そのなんたるかは調べてね。)

というわけで今回は、その時どういう現象が起きているのかを、PAとボーカルの双方から検証してみたいと思います。
その前にまずは、SM58というかボーカルマイクの構造を簡単に説明しておきましょう。

先っぽと書いた、銀色の丸い部分は"グリルボール"と言う名前で、中にスポンジ(唾液よけ)とマイクの集音部分が入っています。
黒い部分がマイク本体で、握るのはここです。
そして「単一指向性」という言葉を覚えておいてください。

ライブハウスやレコーディングスタジオで使われているマイクは主にこの単一指向性です。
限られた範囲の音を拾う構造と思っていただければ良いんですが、実際の集音のメカニズムを知っている人はあまり居ないんじゃないかなと思います。
グリルボールの丸い形がヒントになっていて、説明書を見たことがある人ならわかると思いますが、実はマイクは全方向の音を拾っているんです(SM57も先の形は違いますが同じ仕組みです)。
つまり、口とは反対側の音も拾うことが、この"指向性"にとって大事なポイントになっています。

というのも、音には打ち消しあう性質があります。
同じ音同士をぶつけ合うと消えるというこの性質を利用して、集音範囲(指向)を限定しているのが指向性マイクというわけです。
グリルボールを握ると、この反対側の音が入ってこなくなるので、この指向性を失ってしまいます。


では、先ほどの検証をしていきます。
ボーカルマイクの前に立つと、その延長上の足元にモニタースピーカーがあります。
ここからはボーカルマイクの音がボーカルの耳の方向に向かって返っているので、マイクの先をモニターに向けるともちろんハウリングが起きます。
モニターからの音を拾わない(ハウリングしない)のはこの指向性のおかげです。
ここでグリルボールを握る(マイクが指向性を失う)とどうなるか。

先ずPAの立場から。
声の入力レベルが上がりますが、ミキサーでのひずみ・音割れを回避するためにゲインを下げます。
その上で、声が良く聞こえるように音量を上げますが、通常より声の抜けが悪くなります。
これはマイクが無指向になることで、ボーカル以外の音も拾ってしまうためで、このマイクの音量を上げることでボーカル以外の音も上がってしまうからです(もちろん音質もこもった感じになっています)。
バンドの生音の音量次第では、PAの対応できる幅が狭まってしまいます。

ボーカルモニターの方はどうかというと、ハウリングしやすくなるのであまり音量を上げれなくなります。
そして、上げれるところまで上げるものの、ボーカル以外の音も一緒に上がってしまうので、さらに声を聞き取りづらくなります。
というわけで、上記の「先っぽ持たないでくださいね」となります。
実際リハの時間は限られているので、なかなか説明までは出来てませんが。


次にボーカルの立場からですが、実際グリルを握って歌うと声は大きくなります。
これは皆さんの経験則としてあるんじゃないでしょうか。
ただ上記のようにPAでゲインは相応に調整され、ハウリング回避のためにモニターからの返りもかえって小さくなってしまうので、得策とは言いがたいところです。
バンドの生の音量次第では、通常より返しが聞こえるようになる場合もありますが、細かい輪郭までは捉えにくくなります。

なので、どうしても自分の声が聞こえないときは(一時的ですが)、マイクとの距離を近くする・マイクにまっすぐ声を当てる(向きの調整)、モニターの向きに正対する事で対処してみましょう。
それでもだめならバンドの生の音量を少し下げてもらう。
それでも…な場合は、グリルボールを握ってしまおうか(笑)。


実際のところ、外音に関しては、くぐもったり埋もれた感じにはなるものの、バランスをとるのは可能です。
ただ返しに関しては単純にモニタースピーカーとマイクの位置関係なので、ハコの大小に関わらず、難しくはなると思います。
(一例挙げると、HIPHOP等バックがオケの場合でトラックの音が良いと、握りスタイルの声は完全にバックに負けます。
せっかく良いトラックなのに爆音に出来なくてチクショーとなりますが、中は生音がなってない分モニターはしやすいのかな。だからオッケー、とは考えませんが。)

かっこいいかどうか…は個人のセンスなのでとやかく言いませんが、こういう構造だと言うことは知っておいて損はないかなと。



こんな具合で(もうちょい短めにw)、書いていきたいと思いますんでよろしく!
マイクに関しては続編あると思いますが、興味ある方は直接聞きに来てね。

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